お客様から学ぶことも多し
この7月は平日ではなく
週末にまとめて物件を査定することが増えています。
その中でも室内を確認しての査定ではなく
外観からまず確認して概算価格を出してほしい・・という査定が増えています。
家を売る売主様からすると概算査定でとんでもなく安い金額ならば
室内を見せる必要もないだろう・・となります。
当然と言えば当然のことです。
弊社の場合は査定で2回物件に伺うことはフットワークが特技の一つなので全く問題ありません。
ただこの概算価格である程度、理解した方が内覧をさせていただき
詳細金額を算出する査定を行うのですが、全く予想してなかった室内だった
ケースも多々あります。
室内が思いのほか綺麗だったので概算価格より詳細査定の方が金額が上がれば
特に問題はないと思います。
しかし室内に入れば浴室がなかったり、うちが考えていたよりもリフォーム費用が
掛かりそうだった場合は概算金額よりかなり下がるケースもあります。
弊社の場合は通常築年数が50年以上の物件が多いので
室内の状態で大きく査定価格が変わってきます。
今までも築50年以上経過しているのですが
室内を大幅リフォームされていて新築に近い物件もありました。
こんな場合は概算金額はあてになりません。
また建築されてから一回も改装を施していないような建物ならば
リフォームするどころか建て替えたほうが早いものありますので
土地価格から解体費用を差し引いた価格が査定金額になる事も・・。
やはり査定の場合は室内を見せていただくに限ります。
最近、お客様からこんな相談がありました。
相談者:『借地の建物の売却を考えているのですが
まず地主さんに買ってもらうところから始めようと思いますがどうでしょうか』
私:【それもやり方の一つですね】
相談者:『地主さんは土地の路線価の60~70%で買ってもらえる事がある・・と
テレビでやっていたのですが買ってもらえそうですか?』
私:【地主さんとの土地賃貸借契約で解除の場合は更地にして返却することになっているので
まずその金額で買う地主さんはいないのではないでしょうか?】
相談者:『えっーーーーーー』
私の感覚であれば
土地の賃借人が長い間、地代を払っていたケースで
土地を譲ってもらう際の条件のお話のように思えました。
ただ確かに大阪でも梅田や難波に近い地域であれば地主さんも安い地代をもらい続けるより
建物をそのままの状態でも返してほしいということはあるかもしれません。
しかし土地賃貸借契約ではただで更地にして返却する旨のものを
そんな大金を出してまで買い戻しますかね・・。
その相談者の方にはもし地主さんがその条件で建物と借地権を買い戻した場合は
今後の参考までに教えてほしいとお伝えしましたが・・如何に!?
でもお客様から教わり、学ぶことは山ほどあるので
どんなことになるのか・・ひそかに楽しみにしているのですが・・。