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まだまだ眠っている長屋

年々、長屋の買取希望の査定では

空き家になってから20年以上というかなり老朽化している物件が増えています。

最近、査定に行った大阪市内の長屋です。

築年数は不詳(まだ調査していませんがおそらく昭和一桁)で

建物を購入されたのは昭和26年。当時の土地は借地だったそうです。

その後、平成4年に地主さんから土地を購入されて

今では土地建物を所有されています。

しかし建物の名義はお亡くなりになられたお父様の名義のままで相続登記が必要。

昔は平家建だった家に2階を増築されて今に至っています。

買取希望の査定でしたが

査定に行きましたが階段が崩壊していたので2階は一部しか見れず。

当然のように雨漏りしており、室内も崩壊している箇所がいくつかある程度でした。

この売主様が売却を考えたのが区役所からの電話です。

『猫がベランダで死んでいるのでご近所の人が対処してほしいと苦情が入っている』

この電話をきっかけにまずお考えになられたのが建物の解体でした。

区役所で解体の補助金も調べられて考えたそうですが何せ長屋の真ん中です。

解体費用見積は隣家の壁補修も合わせると300万円を超えたそうです。

それに対し、大阪市の解体補助金は50万円程度。

やはり解体の金額が大きいので売れるのであれば売りたい・・。

しかしこの現状の家を普通の人が買うはずがないので

弊社に買取査定の依頼があったという流れです。

たまたまこの物件がある近所(歩いて20秒ほど)で過去に2軒ほど買取した経緯が

あったのでよく知っている場所だったこともあり、査定時に買取金額を提示して

買取りさせていただく話になりました。

うちとしては屋根に関しては瓦の補修で雨漏りが止まるのが一番助かるのですが

この物件は少し厳しそうです。

瓦自体も100年近く経っているのでやはり屋根の吹き替えは必要でしょう。

また階段が崩壊しているだけでなくお風呂もありませんので

浴室も設置しなくてはいけません。

おそらく解体するよりリフォームのほうがお金はかかりそうですが

あまり細かく考えると買取できなくなるので買ってから考えるとします。

最近、大阪市旭区の昭和1年建築の長屋をフルリノベーションした物件を売却しました。

途中、コロナの影響もあって思いのほか時間がかかりましたが

この物件も20年以上空き家になっていた物件でした。

今では新築のようになって買手さんに引き渡しましたが

昭和初期の長屋で空き家20年選手は途中大幅な改装をしていない限り

雨漏り、宅内の崩壊は当たり前です。

こういう長屋で長期間空き家になっている物件は

まだまだ放置されたまま眠っているのではないでしょうか？