不動産会社に家を買い取ってもらう<その④>
今回も他の不動産会社が買わなくて
弊社は買わせて頂いたケースのご紹介です。
その物件は大阪市の南部の某区にある物件でした。
築年数は大正8年。
間口の広い長屋で室内は家財が多く残っている状態で
車は侵入できないほど狭い道に面していました。
その売主様はまず地元の不動産会社に査定を依頼されました。
しかし・・いきなり・・
『こんな物件は売れない!』
建て替えするしかない家だけど前道も狭く、
両隣を切り離さないといけなく解体費用も莫大に必要だ・・・・と
けんもほろろに言われたそうです。
そして買う不動産会社を見つけてあげると言われ
媒介契約書(家を売るのを任せる契約書)にサインさせられ
売却金額は記載されないままだったそうです。
※宅建業法違反じゃないの??・・・と思いましたが。
その際に弊社に買取査定の依頼がありお伺いさせて頂き
今までの経緯を聞きました。
当然、その場で買い取り金額を提示しましたが
何よりその媒介契約書を生かしておく方が怖いので
すぐにその媒介契約書を取りかえすようにまず勧めました。
どんな金額を入れられるか分かりません。
白紙の手形みたいな状態です。
その不動産会社はあくまで建売用地として別の不動産会社に紹介し、
解体費用もその売主様に持ってもらい、自社で買うつもりはなかったそうです。
しかしどれ位で売れそうかぐらいの説明はあってもいいと思うのですが・・。
当社は基本、古い家が好きなので
改装して使える程度であればなるべく解体しません。
この家も弊社で購入させて頂き
大改装して気持ちのいいお客様に購入していただきました。 🙂
当然、不動産の仲介の方が人の褌(ふんどし)で相撲を取れるので
不動産会社もそんなにリスクも経費もかかりません。
しかし不動産会社が買い取るケースでは
不動産会社も売れ残る心配もありますし、瑕疵担保責任(家の保証)を
2年つけなくてはなりませんのでリスクも伴います。
※弊社も売れずに残っている物件も数件あります・・・ 😥
やはり弊社も弊社以外の不動産会社も買い取るリスクを考えて
買取金額を提示しているはずです。
中々経験や知識がないと買取金額を提示するのは難しいものです。
(よほど安い金額を言うだけであれば簡単ですが)
家を売る方も買い取る会社も相互理解して
いい取引をして頂きたいと思います。
次回は不動産会社の買取より仲介の方が良いケースとは?