不動産売却査定時のアレコレ<その①>
家や不動産を売るなら当然
いくらで売れるかの査定を不動産会社にしてもらいますよね。
その今まで数えくれないくらい伺った査定でも色々なケースが今までありました。
特に弊社の場合は不動産買取の依頼が多い為、
お客様によって対応も色々です。
弊社の場合、以前にもお話しましたが
当初、家の査定に伺った際には買い取ってほしいのが希望の方でも
売却する動機や理由から普通に売りに出した方がいいのではないか・・
と思う売却理由や物件もあります。
しかし家を売ろうと考えられている方は売れなかった場合も考えてますので
当然、最終不動産会社に買い取ってもらうのも
選択肢としてあるはずです。
これからご紹介するのはその不動産売却査定時にあった出来事です。
その①
そのお客様はとにかく買い取ってほしいとの
お問い合わせから始まりました。
場所は大阪市内で比較的便利な場所。
行く前には買取金額も高い金額をご希望されているのでは
と思いながら現地に向かいました。
すると物件にたどり着く前に道がだんだん細くなっていき
いよいよ自転車が1台通るのもやっとの畦道の中へ・・・。
物件に到着するとそこには外壁が崩れ落ちそうな1戸建がありました。
昔ながらの木製のサッシ。
面格子は当然、スチールで錆さび・・。
外観から見ると10年以上は放置していたような気配が・・。
お会いして宅内に入らせていただきましたが
何と今まで伺った中で3本の指に入るくらいの崩壊度のお宅でした。
2階に上がるとバルコニーは崩壊しています。
家の中には何故か車のタイヤが散乱・・・。
さすがに一般の人が買うには厳しいものがありました。
その売却希望者の方とお話すると
区役所から家を解体するかリフォームをして通行人に危なくないように
処置してほしいと言われているとの事。
解体するにしても車は当然入らない道ですし
車が通行できる道まで約50mあり、そこまでは手運びになります。
解体の見積もりを一度されたそうですが400~500万円かかると
言われたそうです。
そして3社ほど不動産会社に見てもらったそうですが
2社は買い取りできない、もう1社は連絡すらないとの事。
私もビックリするほどのお宅でしたが少し考えさせてほしいと申し出て
(通常は査定時その場で金額提示するのですが・・)
改装見積りを取ることにしました。
大工に後日見せると第一声が
『やりたくないですね・・』でした。
使えるところがほとんどない上に予算が限られており
解体してみないと見積りが出しにくいという理由からでした。
しかし、その売主様に返事をする日が近づいてきました。
最終、売主様が弊社がお断りすると他に頼むところがない・・と泣きつかれ
お気の毒な為、損を覚悟で弊社で購入することにしました。
この物件は費用は莫大にかかりましたが
何とか損をせず売却できたので良かったのですが・・
査定を見損なって今だに塩漬け状態になっている物件があるのも確かです。
つづく。