住んでいる人と名義人が違うケース

今日は本当なら海の日だったはずの7月19日です。

平日です。銀行も開いています。

しかし寝苦しい日が続いていますね。

エアコンにタイマーをして寝ますが

そのタイマーが切れると必ず暑くて起きて再タイマーをする日ばかりです。

うちのワンちゃんもエアコンがないとぐったりしていますし

散歩でもあまり歩かずすぐに帰りたがりますね。

これからまた2ヶ月ほどこの日が続くと思うとぞっとしますが

毎年の事なので仕方がありません。

ここからは最近、買取させていただいた売主様のお話です。

その物件は大阪市内にある長屋でした。

最寄りの大阪メトロの駅まで歩いて5分ほどの割といい場所。

名義はお母さんですが最近までお住まいだったのは従弟の方で

窓口になって買取査定にお立合い頂いたのは名義人の娘さんです。

査定時に家の中に入ると生活していたそのままの状態で家財が残っていました。

1階の洋室には雨漏り跡があり、

その階上のベランダの防水が切れているので漏っているような感じです。

それ以外は築年数なりの程度でしたがお風呂はありませんでした。

その名義人のお母さんが取得されたのは約8年ほど前で

代物弁済として所有権を移転されていました。

そのことを娘さんに聞くと母親は名義を貸しただけで

ほとんどこの家の事は把握していないとの事。

そしてその居住人だった従弟さんが退去するのを機に売却したい

(名義を外したい)という内容でした。

元々はすぐに名義を変えるので一旦、名義を貸してほしいという事だったみたいですが

結局名義が変わる事のないまま今に至ったみたいです。

雨漏りしている長屋なので何かあると名義人に管理者責任がついてまわるので

早く売りたい(名義を外したい)とのお話を娘さんがしてくれました。

最初に聞いたのはその代物弁済の契約書なりが残っているかを確認しました。

・・というのも家を売った場合の譲渡所得の税金の関係があるからです。

取得価格がわからない場合は売却価格の5％が取得費とされるため

取得費がタダみたいになり、譲渡所得(家を売った)の税金がかかる可能性があります。

ただその名義人の方がお住まいで居住用財産になる場合は3000万円控除が使えるので

3000万円以上の譲渡所得(儲け)が出なければ税金はかかりませんが

今回は対象にはなりません。

結局、取得費としてはわからないということになりましたが

とにかく名義を外したいということで買取させていただきました。

よく聞くのが親御さんに住んでもらう家で親御さんではローンが組めないので

息子さん名義にしてローンを代わりに組んであげるといったケースです。

そしてお住まいの親御さんがそのローンをお支払いされる場合ですが

親御さんがお亡くなりになった場合には息子さんが払わなければなりません。

住んでいる方と名義人の方が違うケースはたまにありますが

もめない時はいいですがトラブルになると大変ですね。