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再建築不可で他人地に車を停めている物件

最近、中古一戸建の査定に伺いました。

近鉄奈良線の区間準急の停車駅から歩いて10分程度の場所です。

もともとお問い合わせを頂いた内容は

来年に遠方に引っ越すことが決まっている為、

あらかじめ売却できる金額を把握しておきたいという事でした。

買取りするにしても売却するにしてもいずれも来年のお話です。

割と準備の良い方は早い段階から用意されますね。

またこの依頼者さんは今の契約不適合責任(以前の瑕疵担保責任にあたるもの)に

ものすごく敏感な方でした。

最初のお問合せでは買取をご希望されているとのことでしたが

よくよく話を聞くと来年の話です。

慌てて買い取ってもらうまでもありません。

不動産会社の買取りと仲介での売却の双方のご説明をしてから査定に伺いました。

その前にいつもの通り、物件の謄本や公図(法務局にある地図)、地積測量図(土地の寸法図)

などを取得して見てみると前面道路は公道ですが直接面していない立地でした。

少し珍しいケースですが

建築確認申請を行い建物を建築し、

その後土地を分筆(一つの土地をいくつかに分ける)していました。

その当時の分譲会社が直接、この物件が道に接することがないような分筆をしていました。

内心、意地が悪い業者・・と思ってみていました。

査定時にその内容を売主様に早々にご説明しました。

依頼者さんは『えっそんな話聞いていない！！』

またその物件はガレージを止めるスペースはないのですが

依頼者さんは軽自動車を停めていました。

それも確認すると購入時の仲介会社が停めていいとの説明があったということで

駐車されているのですがその駐車スペースも

昔、分譲していた業者名義の土地上だったのです。

再建築不可で他人地に車を止めている物件。

これだけ見るとややこしい物件に見えますがそうではありません。

まず再建築不可の件ですが、依頼者さんに購入時の重要事項説明を見せてもらいました。

ちゃんと『再建築不可』と記載があります。

書面を見て依頼者さんも納得。

そしてガレージの件ですが

これに関しては他人地であるために弊社が売却する場合は

当然、ガレージなしの一戸建として扱います・・・とご説明。

※その他人地の所有者(昔の分譲会社)は賃貸で貸す意思はあるみたいです。

依頼者さんは半ば強引に駐車しているようですが・・。

ということで売却査定金額をご提示しました。

しかし数年前に購入された物件でしたが再建築不可なので割安に購入されてました。

また購入後、システムキッチンなどを新調しているので室内はかなり綺麗な状態。

ワンちゃんもいましたが今は近い将来、売るのを前提にされている為

床などはその対策でじゅうたんを敷かれています。

綺麗な家なので買取するまでもなく金額を間違えなければ

仲介で充分、売却できる一戸建です。

再建築不可でも・・。