長屋の切り離し
特定空き家ですか?
早くも2019年の1ヶ月が終わろうとしています。
初日の出を見たのも随分昔のように思えます。
その日は天気が悪く何とか見れたので良かったですが・・。
今回も長屋にまつわる話です。
昨年の秋に〇〇市役所から電話がありました。
『御社が保有されている〇〇の家が危険なので何とかしてほしい』
弊社が購入してそのままの状態(応急処置はしましたが・・)で置いてあった長屋が老朽化が著しいので危ないと近所の方から市役所へ連絡があったみたいです。
要は早く解体するか改修するかしてほしいとの事でした。
その為、昨年から解体屋さんの見積もりを取り、今年の2月中旬から解体する予定にしました。
長屋の解体の場合は?
その家も長屋なのでお隣さんにお話をして『切り離し工事の承諾書』を事前にもらっていました。
なぜなら長屋の場合は隣接する家との柱が共有になっているので柱を残して解体し(手ばらし)、壁の補修もしてあげるのが慣例になっているからです。
その為、基本は勝手に解体するのはタブーになっています。
しかしその隣家の方が反対した場合は難しい問題になります。
昨年はそんなケースが2回ほどありました。
長屋の切り離し同意書の内容
1回目は弊社が保有する土地建物を売却した際に購入する方が建て替え用地として購入したいとなった為、隣家の方に挨拶に行った際です。
『隣を解体すると私の家がどうなるかわからないので念書を書いてほしい』との事。
その念書の内容を確認するとどう転んでも文句を言われたり、損害賠償を求められそうな内容です。
これでは購入希望者に迷惑がかかるため、珍しいケースですが購入を断念してもらいました。
そしてその古い建物を改築や改装してもらえる方限定で購入者を募り、その方に売却したことがありました。
2回目は売却依頼があった方です。
その建物も屋根瓦のズレもひどく、室内もかなりの傾きがありました。
なので土地として売却した方が良いとアドバイスしました。
しかしその家は1/2戸建(1つの建物で2つの所有者)でした。
当然、売却に出すと解体前提での売却になりますので隣家からの切り離し承諾が必要になります。
隣家の反応
その方はフットワークの軽い方で前もって隣家から頂いておきたいという話になりました。
その売主様には『切り離し承諾書』の雛形もお見せしました。
そして隣家に説明に行かれましたがけんもほろろに断られたそうです。
その方はご自身で改装して一旦、賃貸収益用として保有される事となりました。
(本意ではないと思いますが・・・)
弊社の場合は隣家所有者が理解のある方でよかったですが隣家の出方によっては売却したくても方向転換を余儀なくされるケースもこれからは多くなるのでしょうね。
切り離しをされて隣家の方が不安なのも分からなくはないのですが・・。
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