土地を更地にして返却?
あと1週間もすれば12月に突入ですね。
今年もあっという間に終わりそうですが
秋の紅葉もあまりないまま冬に突入しそうな雰囲気ですね。
話は変わり最近も多い借地物件の売買のお話です。
今月も2件の借地物件の売買を行っていますが
毎月、借地物件お売却のご依頼は必ずと言っていいほどあります。
先日お問い合わせをいただいた方は東大阪市の方で
近くの不動産業者さんに相談しているようですがどこも売却は難しい・・
という事で取り扱いしてくれないそうです。
弊社は以前にもこの近くのエリアでお困りの借地物件を買取したことがあり
2件ほど賃貸収益用として保有していますので取り扱いや買取自体は問題ありません。
この東大阪の方も数日後、査定にお伺いする予定ですが
今月、売却依頼を受けた売主さんも借地物件なのである不動産会社に嫌な顔をされたと言われていました。
確かに売却手数料も数千万円の物件の仲介手数料と比べると安いので
やりたくない不動産会社もいるのでしょうね。
地主さんとの交渉や土地の賃貸借契約書の作成もやらないといけないこともありますから。
しかし私の場合はもともと今住んでいる家の敷地が借地だったので抵抗がありません。
自宅の土地に関していえば元々私の祖父母が戦後、田舎から出てきて借りたものでした。
その上に大工の祖父が建てた家があり、10数年前まではそこに住んでいました。
今では土地所有者から土地を売ってもらい10年ほど前に建て替えました。
その売却してもらうまでの過程もいろいろあり、
最初はものすごく高い金額を言われていたのでほったらかしにしていましたが
その10数年前に金額的に折れてこられたので購入しました。
最近は借地を建物所有者に売るという事はあまり聞きませんね。
地主さん(土地所有者)も先代がなくなられて相続になった際には
かなりの相続税が発生して(土地の大きさにもよりますが・・)払えずやむなく土地を売却・・
という方も前は結構あったように思います。
その場合、土地を売ってもらう価格としては長い期間建物を所有して土地を借りていた場合、
相場の50~60%くらいが妥当だと聞いたことがあります。
この手の話は専門分野ではないので詳しくないのですが
普通に土地を探して購入するより地主からかなり安く売ってもらえるのが当たり前みたいです。
※中にはそんな話が通用しない地主さんもいます。
いつまでもこの借地の物件はなくならないような気がしますが
土地の賃貸借契約書には
土地賃貸借を解約するには『更地にして返さないといけない』という文言が必ずあります。
代が変わって建物を相続した方が地主さんに土地を返そうとすると
建物が長屋の場合はかなりの費用負担になります。
※解体費用が高くつき、お隣の壁補修も必要となるので
よって解体費用を出すくらいなら売却する方が費用負担がなくていい・・ということで
更地にして地主さんに土地を返さず、売却する方を選択されます。
しかし地域によっては売却してくれる不動産会社探しに
ご苦労される・・という方もまだまだ多いのではないでしょうか?