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LINEで相談売主様の売却意思
そのお問い合わせの最初は今年の３月にありました。
父親名義の長屋ですが、今病院に入院していておそらく戻って来れないので
近いうちに売却する形になると思います。
そのためにまずいくらで売れそうか見てもらえませんか？
という内容でした。
そして売却査定にお伺いしました。
昭和４５年建築の長屋で1/5戸建のちょうど真ん中の家。前道は砂利道です。
最寄りの駅は大阪メトロ御堂筋線の駅で歩いて約１２分程度。
駅までは近い訳ではありませんが
駅まで行けば買い物施設などは揃っているか環境です。
息子さんからの相談でしたが査定時に〇〇〇万円でまず売却に出して
最低〇〇〇万円は確保できるのではないでしょうかとご説明しました。
ただお父様が住んでいたそのままの状態なので
その家財撤去を先にするか、そのままの状態を条件に売却に出すかは
売却が決定した際にまた相談しましょう・・ということで当時は別れました。
それから数回連絡がありましたが
お父様の状態によって売却のタイミングを見ていらっしゃいました。
そしてようやくお父様の了解も得ていよいよ売却することになりました。
それが今年の７月後半。
家財はそのままの状態で売りに出すことに。
そしてお父様の名義の家なので当然ですが
最終はお父様に売却の意思を頂かなくてはなりません。
この新型コロナの対応をすべての病院でしている以上
今の病院から次の病院に移るタイミングでしかお会いすることが難しいとのこと。
おそらく９月中にはその時期が来るようなので
先に売りに出しておいて買い手が先に見つかれば少しお待ちいただき
お父様の売却手続を経てお取引をする流れで・・と進めました。
途中まではその流れに乗ったかのように
売りに出して１０日ほどで買い手は決まりました。
そしてお父様が病院を移る日が来ました。
司法書士共々その移転先の病院に向かい、息子さんと一緒に
お父様に会いに行きました。
しかし判断能力がない場合は司法書士からのOKが出ません。
出ないということは売却ができない・・ということになります。
以前にもそういうケースがあったので少しヒヤヒヤしながら伺いました。
病院からは５分だけということで特別に病室で会わせていただきました。
人数が多いと支障があるので私は少し離れたところで待機していました。
するとどうでしょう。
５分どころか１０分経っても息子さんと司法書士は出てきません。
病院の人もそろそろ・・時間が・・
すると司法書士が先に出てきて
お父様が【売ることを少し考えさせてもらえませんか？】と言われている・・。
心配していたのと180℃ちがい、意思ははっきりしています・・・と。
そして見るからに病院からは出られそうにもありませんが
長く住んだ家を手放すのが寂しいみたいな・・できれば帰りたい・・
そんな印象に伺えたそうです。
これ以上はご家族さんの問題なのでこちらとすればどうすることもできません。
息子さんはこれからも面倒をみなければならないので
この機会に売却したい・・という気持ちも理解できますし、難しい話です。
またお父様の気持ちが変わるようであれば（売却するのであれば）連絡を頂くようにして
その場は後にしました。
