家の傾きのお話
弊社は古い家の査定を年間を通じて数多く行っています。
一戸建にしても長屋にしても築50年以上は当たり前で
築100年位経過している長屋などもたまにあります。
売主さんから家の傾きがすごくて・・
と言われながら宅内を見たりしていますが私は平衡感覚がおかしいのか
傾いた家になれてしまったのか・・あまりに傾きに関しては鈍感です。
今月、購入する平家建の長屋物件の買取査定時も売主さんから
『台所の床が傾いていますでしょう』と言われてもあまり感じませんので大丈夫です
と答えたりする次第です。
この家の傾きに関してはこんなことがありました。
擁壁の上に建っている一戸建ての買取を以前行いました。
この物件は数年前の地震と台風の影響をかなり受けていて
さすがの私も玄関を入った途端、傾いているのに気づきました。
リフォーム見積時に工務店からジャッキUPしないと駄目ですね・・と言われましたが
隣の家との間隔がほとんどないのでジャッキUPも難しいと言われた物件でした。
室内の床のレベルと調整してもいびつさが残ると言われ
宅内の家財のみ撤去して、そのままの現状で販売を開始しました。
あまりのお問い合わせの多さに毎回、現地案内の立会いには行けなかったので
現地にカギBOXを設置して内覧希望者にダイヤル№を伝えて直接見てもらっていました。
その物件の内覧後、ご連絡をいただく形をとっていたのですが
来る方来る方、傾きがすごく酔いそうになったので見合わせます・・というお返事でした。
この物件は最終、ご近所の工務店の方が社員寮として購入されました。
家の傾きといっても床がずれているのか?地盤が悪いのかによっても違いますね。
普段行く査定では地盤から酷いというケースは少なく、家自体が老朽化しているのがほとんどです。
ただ弊社が買取する時の判断基準ではこの傾きはあまり気にしていません。
行く家ほとんどそんな状態だからです。
ただ地盤に関してはのものは少し厄介ですね。
完全に建て替える場合は地盤改良で済みますが弊社のように躯体を生かして
再生工事をする場合には結構きついですね。
そういえば私の自宅の建て替えの際でも地盤が悪く、
地盤調査の際に支える層がないとのことで地盤改良だけで200万円以上かかった覚えがあります。
もし大阪市内で家を建て替える、もしくは中古戸建を買う際にはお気を付けください。
一般的に大阪城の周辺地域の地盤は悪いそうです。
私が住む都島区や城東区、旭区などでは地盤が悪いところが多いです。
ただ大阪市内南部になる住吉区、阿倍野区、東住吉区などでは
地盤はそこそこ良好だった記憶があります(前職での建て替え請負経験から)。
是非、ご参考にしてください。