思い立ったが吉日
借地建物の売却相談は毎月のようにあります。
ほとんどが相続人の方ですが
依頼者はその物件にお住まいでない方なので地主さんとの折衝がやはり面倒みたいですね。
普通の土地建物であれば自身の自由に売り買いできますが
借地の場合は基本、地主さんの意向を無視してできません。
最近も関東地方にお住まいの方から大阪市内の借地物件の買取依頼が
ありましたが結局、地主さんの了解を得れずに売却を断念されました。
そうなると解体更地にして地主さんに返却という形となります。
いつも書いていますがその解体も普通の一戸建であれば
費用的にも作業的にも問題はないのかもしれません。
しかし弊社に依頼・相談される方のほとんどは長屋形態の借地物件です。
地主さんに解体更地にして返却してほしい・・と言われても・・
お隣の承諾も要りますし、解体費用も数百万円かかることから
何とか地主さんに協力してもらって売却したい!というのが本音です。
解体して地主さんに返却する場合の借地は10坪のような狭小地ではなく
少なくても15坪~20坪以上の借地の場合で一戸建だと思います。
ここ2~3年は1間半間口(約2.7m)の長屋を解体して返却している方はまず見ていません。
手取りはなくとも解体費用が掛からなければ・・と売却されているか
やっぱり・・と先送りして放置しているのではないでしょうか?
確かに弊社が買取りしている借地物件の場合、地主さんが協力的な方か
その管理している不動産会社が親切に応対される物件ばかりです。
また最近の傾向からしますと
一旦、ご相談のご連絡を頂くのですが
『地主さんから名義変更料や新地代を確認してから査定させてください』と
ご説明するとそこから連絡がないケースが多くなっています。
他社さんで売却を依頼されているのであればいいのですが
やっぱり先送りしてまたその内に・・となっているのであれば後々大変な気がします。
地主さんの中では名義変更料や新地代と言ってもとくに取り決めもないから・・と
中々教えてくれないケースもあるみたいですね。
その時にはこちらが代行して地主さんに確認しますので
どう売りたいかの意向さえお教えいただければ大丈夫です。
諦めずに先延ばしせずに『思い立ったが吉日』です。
誰も住まない家ならば、空地代を払うことなく
売ろうと思った時に売ってしまう方がおススメです。