いい試合でした!
日本人選手が多い階級
今回は5月21日にアメリカで行われたボクシング世界戦の話から。
スーパーフライ級の試合、中谷潤人選手の王座決定戦の話からです。
相手はアンドリュー・モロニ―選手(オーストラリア)で以前、井上尚弥選手が勝ったジェイソン・モロニ―選手の双子の弟さんですね。
この階級は井岡選手や田中恒成選手もいますが日本人選手が元々多い階級です。
井上尚弥選手もこの階級の元WBOチャンピオンで7回王座防衛しました。
中谷選手は15歳から単身アメリカに行ってボクシング修行したそう。
私の15歳から思えば考えられませんね。その年で自身が進む道を決め、今も(約10年)継続していること自体が凄い事です。
そしてフライ級の世界チャンピオンになり、今回1階級上げての王座決定戦になります。
今年4月にライトフライ級の寺地拳四朗選手が中谷選手のジム仲間と防衛戦を行い勝利しました。
その拳四朗選手が唯一、負けたのが矢吹正道選手ですがその矢吹選手に中谷選手は2016年、全日本フライ級新人王決定戦で勝っていますね。
さて試合は
1回から中谷選手の動きが抜群!2回には早速、モロニ―選手からダウンを奪いました!
しかし3回、偶然のバッティング(頭同士がぶつかる)で中谷選手の額から大量出血!
4回は少しおとなしい動きの中谷選手でしたがルール的に4回で負傷により続行不可になった場合は引き分けとなり王座は決まらないのでわざと時間だけ経過させたような動きでしたね。(5回以降はそれまでの判定で試合は決まります)
それ以降、モロニ―選手のクリンチ(引っ付いて離れない)が多い展開のまま10回終了・・。
そして11回に再度ダウンを奪い、最終12回に見事な左フックでTKO勝利となりました。
モロニ―選手の頑張りで良い試合になりましたがやっぱり中谷選手は強いです。
見ていても面白い選手が出てきました。
今後が楽しみ
これから相手には困らないでしょうが個人的には日本人選手以外とやってほしいところです。
統一戦であればWBCエストラーダかIBFマルティネス。
防衛戦ならローマン・ゴンザレスやシーサケット ソルンビサイあたりとの対戦が見たいです。
おそらく田中恒成選手あたりがそろそろ世界戦をしたいところでしょうが私としては2~3団体統一戦を行って次のバンタム級に上げて欲しいと思っています。年齢的には27歳くらいで(あと2年)。
6月24日には井岡選手がジョシュア・フランコ選手と世界戦の再戦を行いますね。
今回の中谷選手が勝ったモロニ―選手はフランコ選手と3回戦って2回判定負け(1回は無効試合)。
色んな選手が絡み合っていてなかなか面白いですね。