相続物件を売る<その② ウソのような本当の話>
相続に関しては義務付けされていませんが
相続人が特定できず空き家のまま
放置されている家が多いので国もようやく
不動産の相続を義務付けるような話も出ていますね。
相続登記に関するご相談の中でお困りな内容としては
〇相続人の一部に行方不明者がいる・・
〇戸籍を上げたら隠し子がいた!?
〇相続手続に非協力的なひとがいる・・
なんてことがあるみたいですよ。
そのようなケースのご相談の詳しくは
弁護士さんや司法書士さんに任せます。
以前、私が不動産会社に勤めていた時の話です。
お父様がなくなり、長男さんが相続人として
これからの相続手続を前提に家の売却相談に来られました。
『とにかくすぐに売りたい』と。 🙄
戸籍等は既にご自身で取得されており、
相続人は明確になっていました。
査定をさせていただき金額も納得してもらい、売却活動へ。
あとは相続登記手続だけだったのですが・・
依頼者の方はガン宣告を受けておられ、
余命半年だったのです。
生きている間に奥さんと子供さんに
『家を売って現金化をしておきたい』という
趣旨でのご売却だったのです。
しかしお亡くなりになられたお父様には
後妻さんがいました。 🙄
後妻さんは『あなたに全て任せる』
という事だったので相続手続前に
買い手が決定しました。しかし・・
買い手が決定して金額を聞いたところから
後妻さんが手のひらを返されたように『私の取り分は・・』
依頼主の長男さんはこの事から
疲弊されているのが手に取るようにわかりました。 😕
しかしこの段階で私は5月のGW休暇に入ったのです。
そして休み明けに
長男さんの携帯電話にかけても連絡が取れず、
ご自宅に連絡すると奥様が『亡くなりました』との事。 😥
何ともやるせない話で
長男さんの奥様にいかが致しましょうか?と
問いますと『しばらくはそっとしておいてください』との事。
長男さんがお気の毒で仕方がなかった覚えがあります。
そして私はこの件には関与しなくなりましたが
数か月後、その現場を見ると
解体して建売業者の旗が上がっていました。
後妻さんが手配したのか
長男さんの奥様がされたのか知る由もありませんが
実際にあったテレビドラマを見ているような悲しい話でした。
次回は少し話は変わりますが
『成年後見人』です。