大阪でも多い空き家・長屋<その④>
『長屋』ってご存知ですか?
どうでしょう・・60歳以上の方なら
馴染みがある方が多いはずです。
落語でも『三軒長屋』たるものもあるくらい
大阪市内をはじめ大阪府内に多く存在する
一棟の建物でも複数の所有者で成り立っている
見た目は1棟ですが各々は別の家といった建物です。
弊社ではこの『長屋』の売却依頼が大多数を占めています。
中には『連棟式住宅』『中古テラスハウス』と
いった言い方もされていますね。
この『長屋』に関して言えば、
弊社で今まで取り扱った物件でも築年数は様々でした。
最古年は明治40年建築(大阪市西区)
その次に古いのは大正8年、15年建築
(ともに大阪市住之江区)となります。
戦争で大阪市西区、住之江区などの一部は
焼けていないのですね・・。
しかし区役所によく建築年の記録が
残っているものだなと感心します。
ただこの長屋の査定を多くしてまいりますと
最近、感覚が麻痺してきた様に感じております。
査定させて頂いている際に『ボロボロで申し訳ない』
『スーツが汚れるので』『とにかく古いので・・』と
売主様は言われるのですが昭和30~40年建築ぐらいの
家ですと非常に綺麗に感じてしまいます。
逆にそれがより早い売却につながるかもしれませんが・・
しかしながらこの長屋は再建築ができない立地に
建っているものが多く存在するのです。
想像すると路地をずっーと入った奥にある
イメージがわきませんか?
1~2mくらいの路地を入った奥の物件は、
ほとんどが建築基準法上の道路でなく、
いわゆる『通路』なのです。
建て替えができない以上、
原則その建物を改装して持たすしかありません。
又、建て替えが可能な立地に存在したとしても
お隣さんと柱や基礎を共有している為、建物を解体する際に
隣家の『切り離し承諾』が必要となるのです。
色々と問題があるように感じる『長屋』ですが、
この長屋を買われる方の中で今、活躍しているのが
サラリーマン大家さんや大家業をされている方なのです。
この部屋を改装すれば
こんな感じに!
次回に続く