長屋のトラブル
弊社が保有している賃貸収益用の長屋の借主募集をしている時のお話です。
売買専門の不動産会社である弊社は直接借り手を探しません。
いつも賃貸募集の際にはレインズ(近畿圏不動産流通機構)に登録して
賃貸会社に借主を探してもらう形をとっています。
その京阪沿線にある物件は募集をして1か月ほどで申し込みが入りました。
そして契約前に申し込みを入れた方からこんな質問がありました。
『知り合いからこの物件の近くに変な人が住んでいると聞いたのですが
その物件を購入する時にそんな話は聞いていませんか?』
この物件は今年に入ってから購入した長屋ですが
売主さんも非常に良い方で売られる前、ご近所に挨拶をしたと聞いていたので
そんな人が住んでいるとは聞いてもみなかったのでそのままお返事しました。
最後は住んでみないとわからない、またペット飼育可で他に物件がないとの事で
結局、借りていただきました。
その後、連絡もないので問題ないとは思っていますが・・確かに住むまでは心配ですね。
確かに以前このコラムでも書きましたが
他の賃貸長屋物件では隣家にトラブルメーカーのような人が住んでいて
借主と警察まで相談にいった事があります。
そこも長屋なので隣家の音は大なり小なり聞こえます。
しかしその隣人はわざと音をたてたり、怒鳴り込んでくることもあったのです。
その家の今の借り手はイタリア国籍の人です。
しかし警察に相談にいってからはその隣人からのトラブルがなくなったと
借主さんから連絡が入り安心しました。
弊社は売買用として転売する場合も賃貸収益用にするにしても
買い取りさせていただく物件は長屋である場合が多いです。
一戸建であれば柱が別々なので隣家の音もそこまで聞こえないでしょう。
柱が共有の長屋の場合はその音は避けられません。特に築50年以上経過している物件は。
私は個人的に好きな長屋ですが
基本的に3軒で一つや5軒で一つの建物形状になっています。
例えばそのうちの1軒が空き家で長年、放置しているとします。
その1軒から雨漏りしようものなら棟続き(屋根も同一形状)の場合は
建物全体が雨漏りしてしまうという事もあり得る訳です。
このケースでお困りな方は割と多いと思っていますし、これからも出てくると思います。
全て人が住んでいる長屋の場合は
メンテナンス状態もいいところが多いように思います。
堺市の以前査定に行ったところも
5軒長屋で端から2軒とも空き家になっており、真ん中の家の方が心配していました。
査定に行ったのはその2軒のうちの一つです。
私が入るとすぐに出て来られ、『おたくが買って早う直してや~』と言われました。
今後もできるかぎり頑張ってお手伝いしようとは思っていますが・・。