長屋売却査定の話・・その5『危険建物』
先日、大阪市建築指導部から一通の手紙が届きました。
開封してみるとこんなことが書いていました。
下記の所在地における建物について、近隣の方々より『屋根や壁の一部が落下している』
といった声が大阪市役所に届いております。
現地を確認させていただきましたところ屋根の損傷が激しく、外壁の一部にひび割れ等が見受けられました。
建物の危険な部分について至急点検を行い、
周辺建物などに危害が及ばないよう修繕や落下対策をお願いします。
通行人や周辺建物などに危害が及ぶと建物所有者様が管理責任を問われます。
これは弊社が昨年、買取をさせていただき改装して現在、賃貸に出している物件のことでした。
室内はこんな感じですが・・
この物件は1/4戸建ての一番奥で再建築ができない立地です。
もちろん屋根や外壁などは棟続きなのでつながっています。
すぐに大阪市建築指導部に連絡を入れました。
私の保有しているのは一番奥だけで改装もして人に貸しています。
確かに古いですが弊社の保有している物件のお隣の家は完全に崩壊していて
弊社保有物件にもたれ掛ろうとしているのですが弊社保有の物件でお間違いないですか?
確認しましたら間違いはないようなので
再度、屋根の補修などの処置は考えていますが弊社の部分だけやっても他の3組の方も同時にしないと
根本的な解決にはなりませんがと言いました。
弊社としては建物が古いのは当然、認識しています。
しかしのこの長屋の場合、弊社とその隣は人が住んでいますが
逆の端の2軒は空き家になっており損傷が激しいのはそちらの方なのですが・・。
また弊社保有のものは崩れ落ちるほどの程度まではいっていないと認識しているのですが・・。
※人が住んでいるくらいなので・・
とりあえず補修をする意向はある旨の返答だけはしておきましたが・・。
そうすると最近、お問い合わせのあった大阪府内の長屋の売却相談でも
同じような連絡があったそうです。
私も査定で確認に行きましたが外観上から危険な建物ということでロープが張られていました。
『危険な建物なので近寄らないように』というロゴ入りの。
この物件に関しては弊社保有の物件などと違い、急を要する建物なので
落ちかかっている軒下や庇の補修工事の見積もりを急いでお出ししました。
まず弊社が協力できるのはこの部分でした。
とりあえず無事工事が終われば買取できるかの相談をする予定ですが、
やはり同じような話は続くものですね・・。
これからまだまだ増えそうな話です・・・・。