相続の登記を義務化へ
『相続の登記を義務化へ』
最近、こんなニュースがありましたね。
人口減少などによって所有者のわからない土地が増えているなどの問題解決で
相続登記を義務化するような話が出ていましたね。
相続した土地や建物がそこそこの金額で売れるのなら誰も放棄もしませんしありがたい話ですが
明らかに売れないであろう狭小地や老朽化した建物などは相続した方がご苦労されるケースは多々見てきました。
しかしなかなか難しい話ですね。
相続登記を義務化するということは相続登記費用が捻出できない方は大変でしょうね。
弊社の場合はほとんどの場合、売却した金額から相続登記費用を捻出する形が多いので問題はありません。
なので相続する前に売却査定を行って
売却に際しての資金計画を行ってから物件売却及び相続登記を進めます。
相続登記でよく思うのは
戸籍収集の比較的簡単な方の場合は問題はないのでしょうが
相続人が数多くいる方などは戸籍を集めるのにまず大変でしょうし
その中でご年配の方がいらっしゃると印鑑証明書の手配などかなり時間を要するのでしょうね。
先日もこんな話がありました。
今年の6月くらいに長屋の買取依頼があり査定を行い、買取金額も了承をいただきました。
その後、相続登記をご自身で行い完了したら買取させていただく・・というお話でした。
今年の秋もバタバタしていましたので9月くらいにはもうそろそろかなと思っていましたが
連絡がなかったので他社にでも依頼されたかな・・と思い11月には関係書類を破棄していました。
すると今月の初めに『相続登記が完了しました!』と連絡があり
謄本を新たに取得し、確認してみると土地と建物は確かに相続が完了していましたが
通路持分の相続をお忘れになっていました。
法務局や司法書士に相談をされていたそうですが
依頼したわけではないのでそこまで気づかなかったそうです。
早く名義を抜きたいそうで通路の持分は後にして本体の土地建物の先に弊社に移転して
通路の持分は相続ができてから移転する形で先日、一旦取引を行いました。
予期せぬ相続が発生した場合には
こんな事態も度々起こりそうな気がします。
ちなみに売主様自身で相続され物件買取でこの道路の持分をお忘れになっていたのは今年2回目です。
しかし相続放棄をした不動産が大量になったら国や行政は大変でしょうね。
相続放棄をするくらいの土地や家です。
あらゆるところに国の土地や建物が増えてしまい
解体すれば更地や空き地が増えるので公園などに利用するのでしょうか?
それにもお金がかかりますし、固定資産税などの税収はどうなるのでしょうね。