長屋解体のお話
4月の後半に長屋の売買に関しての交渉を行っていました。
その中で購入者の条件で隣家との切り離し承諾があり、
隣家の方にお伺いし打診しました。
そのお返事が
解体により傾いた際の家の保証や切り離した後の外壁の材料のことなどがあり
できれば切り離しての解体を行わずに改装をしてほしいとの事でした。
要は切り離しの承諾を出したくないと・・。
この物件の土地は借地で
売主様はもし売却ができなければ地主さんに更地にして返却しなくてはいけません。
その際にも切り離しの承諾はいるのですが・・。
買主様にはその内容をお伝えしています。
購入するか否かのお返事はまだですが中々難しいお話です。
この購入予定者の方も
必ずしも解体して再建築するわけではなく
選択肢としてリフォームをするか再建築するか購入してから
じっくり考えてやろうという意向の方でした。
逆に隣家の方からすれば解体する時期が決まってからにしてほしい・・
というお話も出ていましたのでどっちもどっちのような気がします。
ただこの物件に関して言えば1/4戸建の一番端の家で長屋とはいえ
間口は長屋では広めの約2.5間(約4.5m)あります。
長屋の一つを切り離してもまだ3軒が残るわけで
必ずとは言えないにせよ
解体後、残った家が傾く可能性のほうが低いと思うのですが・・。
ただやはり隣家の方からすると心配なのはご理解できますが。
今までもこの切り離しの件については色々なお問い合わせや
ご相談を数多くいただいております。
昔はそんなに気にすることなく隣家の方もお互い様なので・・と
切り離しの承諾に応じていただくことが多かったイメージなのですが
最近はやたらと反対する方が多いイメージです。
(もちろん問題なく承諾いただけるけーすもありますが)
まだまだ大阪市内や周辺都市などでは
長屋や連棟、文化住宅が多い中、これからもこういう話は多くあるでしょう。
弊社は公益財団法人 大阪都市整備推進センターの賛助会員に4月1日付けでなりました。
すでに密集市街地の相談で何回か弊社に来られています。
今後はそのご紹介で長屋の売却や有効活用のご相談もあるようです。
長屋の買取や売買を中心に行っている弊社からすれば
そういった物件の解体に関してはこれからも神経を使う話が多くなりそうです。