火災保険は何のため!?
1週間ほど前に大阪市内の長屋を買取しました。
その際に売主さんがこんな事をおっしゃっていました。
『2年前の台風は凄かった。今まで経験したことない台風やったね。
その時、屋根瓦が飛んで少し雨漏りしたけど雨漏りが隣に行くと申し訳ないので
屋根は修理した。火災保険に入っていたから全部修理代は出たから良かったわ』
長屋の場合、火災保険に入っていない方は割と多い印象です。
中には長屋は火災保険に入れないと言われた・・という方もいましたね。
当然、入れないことはありません。
この住宅の火災保険に関しては火事の場合だけではなくあの台風時に差が出ました。
言うまでもなく2年前の台風時に保険に加入されていた方はかなり助かりました。
今まで自宅でも火災保険に入っていますがその内容を気にしたことはありませんでした。
しかし2年前の台風で自宅だけでなく弊社保有の賃貸物件などの被害で
多くの請求をすることになりました。
賃貸保有分に関しては被害をカバーできたので良かったですが
転売用の物件では売買契約をしていて引渡し前1週間ほど前に台風が来て
その一戸建のガレージのカーポートの屋根が飛んでしまい、
引き渡し後修理する旨をお約束し取引を終わらせたこともありました。
また自宅においては
裏隣家の屋上の荷物が落ちてきて自宅の外壁に穴が開きました。
うちの隣はもっとひどい状況になりました。
平家なのですがその荷物が屋根全体に落ちてきて屋根が崩壊しました。
いつも屋根裏で就寝しているらしく、その被害が夜であれば命に関わる話だったかもしれません。
しかしその被害を出した側の保険会社の人が来て
『うちとしては何もできません・・』とその一言のみ。
被害を出した裏隣家の人は菓子折り一つ持ってきただけで終わりました。
うちも隣も自身の加入している火災保険で各々の被害を修理しました。
2年前の台風時に火災保険に加入していなかった方は大変な思いをされたと思います。
今年はいままでそれらしい台風も来ていませんのでいいですが
火災保険に入っていなかったため、自費で修理された方もいれば
修理代が高くつくためそのまま雨が漏ったまま二束三文で売却された方もいるでしょう。
この火災保険に関しては
自分の身は自分で守るためのものでもありますね。