中古マンションにも空き家問題!?
今年の2月は寒い日が続きますね。
昨年は比較的暖かったそうですが今年は堪えますね。
弊社は築年数のかなり経過した古い家の取り扱いが多いことから
こんな質問を受けることがあります。
『この家はどれくらいもちますか?』
古いものなら明治や大正に最初に建築された長屋をリノベーションして販売していますので
このご質問は難しいところがあります。
しかし大体このようにお返事します。
【今まで100年以上もっています。また今回、大幅にリフォームしましたので
100年持っている家なので数年で駄目になる事はないでしょう】
大抵、これくらいの築年数の物件であれば柱を残し
床を落として大工さんにリフォームしてもらいます。
また長屋なので間口の狭い1戸建より遥かに強度が高いと考えていますので
まだまだ数十年以上は住める家として使えるというのが本音です。
しかし中古マンションの歴史から見ると100年というのは未知数ですね。
私が把握している大阪の最古の中古マンションは昭和42年建築です。築後55年前後。
※東京にある日本最古の分譲マンションは1953年建築(昭和28年)で
既に建て替えされているそうです。
ご存じの通り、中古マンションの居住者には積立修繕金というものがあります。
その積み立てた費用で計画的に修繕しながら管理していくのが中古マンションです。
しかし築100年というのはどうでしょう??
あまり実感が湧きませんが100年は厳しいような気がします。
これからさらに高齢化社会になっていくことを考えると
中古マンションの空き家問題がいつ発生してもおかしくありません。
空き家が多いマンションになると修繕するための積立金が貯まらずに
本来は修繕すべき箇所が出ても修繕できず、老朽化が加速していくという可能性が高くなります。
そうなると可哀そうなのが居住されている方になりますね。
また老朽化で再建築(建て替え)する中古マンションが
あちらこちらで増えるのかと言えばそうはならないと考えています。
国土交通省の発表では今までのマンションの建て替え事例は全体の0.23%という事みたいです。
マンションを建て替えるためには全体の居住者の4/5の賛成が必要であり
おそらく建て替え負担金たる費用が居住している人にかかってくるでしょう。
1000~2000万円単位で・・。居住者全員が負担できるとは決して思えませんね・・。
すでに老朽化している自主管理の中古マンションもよく見かけますが
どうなっていくのでしょうか?