借地も良し悪し?
長屋の解体
来週末からは多くの会社がお盆休みですね。
今年は色んな行事が普通に行われていますのでお盆は各地で混みそうです。
電車に乗ってもマスクなしの人が半数ほどに増えました。
コロナがぶり返すことがなければいいのですが・・。
先日、弊社が貸している長屋の借主さんから電話がありました。
その貸家の土地は借りており、建物のみ弊社が所有しているのです。
『更地の隣がまた解体されるんです』
弊社の隣家は同じ長屋でしたが1年ほど前に解体して更地になっています。
その隣の解体でうちの物件と隣接していませんので関係はないのですが話を聞きました。
『更地が広がるので地主さんに言って柵をしてほしいのです』
この借主さんは隣が更地になった際にも防犯上人が出入りするので何かしてほしい!と。
地主さんに説明して柵をしてもらった経緯がありました。
確かにお母さんとその娘さんの女性のみの世帯なので心配なのは理解できます。
高い費用をかけてまで
この辺一帯は同じ地主さんの所有で皆さん敷地は借りています。
その土地上に多くの長屋が存在しているのですが解体更地にして返す人が増えています。
当然、通常の一戸建よりも解体費用は高くつきます。
解体した後に隣の壁補修工事があるからです。
またユンボで全部を解体するのではなく手バラシと言って人の手で解体しないと隣を壊してしまう可能性があり、その工事も割高になり理由の一つでもあります。
しかし普通に家探しをしている方にとっては借地って何!?のような感じでしょうね。
土地がついているのが当たり前の感覚の方が多いように思います。
しかし大阪市内もその周辺都市も借地は結構多く存在しています。
返されても困る?
地価が高い地域の地主さんは土地価格が上がっていることもあり、建物所有者が退去する場合は建物の売却を認めずに更地にして返却するよう求めるケースが増えているそう・・。
ただ建物所有者は解体せずにできればそのまま第三者に売却したい・・。
なので双方、弁護士を入れてトラブルになっているケースもよくあるみたいです。
地主さんからすれば安い土地代で何十年も住まれるよりも高く売れる時に売りたいのでしょう。
ただ都心部ではない地域では土地を返されたところで使い道がない・・。
それであれば毎月土地代を頂く方が有効利用できるといった所でしょうね。
今回の貸家の場所は後者になり、地主さんも返されてもしょうがないけれど、解体して返したいという申し入れを断るわけにはいきませんね。
弊社は10軒近く借地上の建物を買取して賃貸収益物件にしています。
今回の地主さんだけでなく他の地域の地主さんも返されたくはないけれど・・返されるものは仕方がない・・状態の方はこれから増えるでしょうね。