大阪市がダントツ!

密集市街地

 

元旦に起こった能登半島地震。

 

その中でも観光名所でもある輪島朝市で火災が起こりました。

古い建物が密集した海沿いの市街地との事。

 

日本にはこういう町は数えないくらいあるでしょう。

その中でも大阪もかなり深刻だと言われています。

 

 

国土交通省は地震時などに火災延焼の危険性が高かったり、避難が難しい市街地『著しく危険な密集市街地』を集計しているそう。

 

以前にもこのブログで書きましたが対象地域は12都道府県の計1875ヘクタール。

未解消面積が最も大きいのが大阪の895ヘクタール、約半分です。

 

日本の約34%が大阪市

 

全体としては平成24年3月時点の5745ヘクタールから現在は1/3まで減ったとの事。

それでも各自治体とも高齢化などを理由に建て替えに踏み切れない住民を抱えているそう。

 

895ヘクタールある大阪府内でも最も深刻なのが大阪市。

 

令和4年度末時点で641ヘクタールを占めるそうです。

大阪府内の約70%、日本全体の約34%の危険な密集市街地が大阪市内にあるといいます。

 

 

大阪市曰く、先の大戦で空襲の被害を免れた生野区や阿倍野区、西成区などの6区がほとんど。

 

弊社も長屋を阿倍野区や西成区で今まで買い取っていますが昭和初期や大正建築など戦前の建物が非常に多く残っています。

 

借地も一端

 

解消を進めるために市では狭い道路に面した古い木造住宅の解体費用の補助制度を設けて補助率を引き上げるなどしているそう。

しかし高齢者等はそのまま住む人が多いとの事です。

 

 

また土地と建物の所有者、借り手がそれぞれ異なる事も建替えできない理由との事。

いわゆる借地ですね。これはなかなか難しい問題です・・。

 

大阪市としては令和3年に『密集住宅市街地整備プログラム』を策定。

 

市内に残る641ヘクタール10地区のうち7年度末までに8地区の解消。

12年度末までに残りの2地区の解消を目指しているそうですが・・。

 

それまでに大きな震災がない事を祈ります。

 

100%補助提唱!

 

現場で老朽化住宅の買取を行っている弊社がある旭区は密集市街地は少ないです。

区画整理も随分前に終わっている地域が多いですね。

 

また港区なども多くのエリアで区画整理済、借地も多くありますが土地は大阪市が持っている事も多く、建て替えを行うのに支障はありません。

 

 

やはり大阪市南部のエリアに古い木造建物が多く残り密集しています。

 

私の印象では阿倍野区もそうですが住之江区も密集度はかなり高いですね。

特徴としては土地が割と広めの80㎡以上ある長屋が多く、昭和以前の建物。

 

再建築するにも隣家との切離し問題がありますので一筋縄ではいかないようです。

 

 

 

大阪市も更に補助率を上るのではなく、100%補助すれば問題解決が早いかも!?

 

 

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