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道路に家が建っている！？

2月は少し寒い日もありましたが

今年は桜が咲くのもかなり早くなりそうですね。3月中旬には咲きそうな勢いですね。

朝のワンちゃんの散歩がかなり助かっていますが

暖冬の年の夏はどんな感じになるのでしょうか戦々恐々です。

先月の2月もかなり多くの物件査定に行かせていただきました。

今回、次回はその中でも少し面白い物件をご紹介したいと思います。

『道路に建っている家』

その物件は大阪市内にある築60年くらいの平家建の長屋。

宅内の家財が片付けきれないので残った家財も

そのまま売りたいとの意向で査定をしました。

この手の話は割と多いので特に問題はありません。

弊社買取金額では少し少ないようなので

弊社の登録顧客様へのご紹介での売却となりました。

その前の物件調査の際です。

この物件は大阪市内でもあまり多くない建築線に指定されているエリア。

このエリアは再建築の際に前面道路を広げるために

道路は4m以上あるのですが建築線の指定された分、再建築の際に後退が必要です。

この物件の場合、現況の幅員が約4.9ｍあるのですが

再建築の際には0.2955m後退して新たな家を建築しないといけないようになっています。

もちろん中古物件の売買なのですぐに後退するわけではありません。

しかし現地で道路を図ってみると4.0ｍしかありません。

法務局の地積測量図や建物図面、そして大阪市建設局の資料に基づいて

現地を図りましたが寸法が合いません。

敷地の奥行きを図ると答えが出てきました。

道路にまたがって塀が建設されており、その道路側に側溝があるのです。

その道路は水路敷（約2.0m）と認定道路（約2.9ｍ）とで成り立っている道です。

※水路敷といっても今は見るからに普通の道です。

その水路敷に塀があるので現状の幅員が4mしかなかったのです。

この物件は何とか建物は道路に建っていない状態でしたが

そのお隣さん(売買しませんが・・)は道路の上に増改築をされており

建物が完全に道路に建っているような状態です。

大阪市の建築指導課でも調査した際に話をしましたが苦笑いしていました。

まず建っているものを壊せということはないのでしょうが

この水路敷にまたがって建築されているケースや

水路を取り込んでいるケースはたまにあります。

もし購入される場合は不動産会社からよく説明を聞いていただきたい内容です。

今回も無事、買い手は見つかり納得して購入いただきましたが

ここまで明らかに道路にまたがって建物があるお隣さんはすごいですね。