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借地物件の将来

長かった緊急事態宣言が明けて1週間ほど経過しました。

今では居酒屋さんは一杯でしょうか？

まだ私なんかは控えていますが飲食業の方は忙しいかもしれませんね？

今週末は3連休かと思っていたら普通の週末でしたね。

この五輪の変則祝日も今年だけで来年からはカレンダー通りになり落ち着きますね。

おかげさまで9月の月末から不動産の売却や買取のご依頼が増えつつあります。

その中で借地物件のお問い合わせが特に増えています。

借地物件と言えば当然、土地所有者の地主さんがいますので

その地主さんの意向によっては売りたくても売れないケースもあります。

先日も大阪府池田市の借地物件の査定に行きました。

建物の売主さんは高齢で体の調子も悪いので手っ取り早く処分したい意向でした。

弊社は査定当日に価格を算出し、あとは地主さんの意向を確認するのみでしたが

返事が返ってくるまで約1ヶ月かかりました。

最後はその地主さんが建物ごと引き取る形になったのですが

建物所有者の方は結構、怒っていらっしゃいました。

最近も大阪市内や東大阪市内の借地物件のご依頼を頂いて査定に伺っていますが

この借地物件も昔ながらの形式でいつまで売買されるかもわかりませんね・・。

ここ数年は色んなケースが出てきているので

査定に伺い、売主さんが売りたくてもそのまま売却になる事が少なくなっています。

もう売れないと考えて高い費用をかけて解体して地主さんに返却される場合や

最低限のリフォームをしてから売却される人もいます。

弊社のスタンスとしては

基本、現状のままで売却できるように取り組んでいますが

弊社買取ではなく仲介売却の場合は家財撤去は必要になるケースも出ています。

地主さんによっては売却する際の『名義変更料』を取らない方もいますが

そこそこの名義変更料(50万円以上)を取られるケースでは

売主さんが売却代金から捻出できない場合があり、その際は実費でお支払いすることも・・。

また購入する側からすると毎月の土地代を支払ってもそこを購入したい理由がある訳ですが

借地物件を購入してそこに住む人はかなり少なくなっている印象です。

やはり今どきの大家業の方が

土地代を払っても家賃収入としてメリットがあると判断して購入されるケースが多いです。

基本的に借地物件の建物は古いものが多く、リフォームは必須です。

購入してリフォームをして尚且つ、土地代を払っても利回りが合う原価となれば

物件価格はかなり安くなるはずです。

しかし売って損をしても解体するより安いので・・

と苦渋の判断で売却される方を多く見てきました。

まだ売れる場合はいいものの更地にして返却するしか選択肢がない方は

多大な費用の捻出になってしまいます。

今の空き家問題からすると借地物件が年々売りにくくなってきていると感じています。