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問題ない物件だと思っていても・・

先日、今年5月に弊社が仲介をした中古一戸建の買主さんから電話がありました。

その時は電話に出れずに折り返したのですが間違い電話ということでした。

しかしその後、どうですか？と聞きました。

その買主さんは賃貸収益用としてその物件を購入されました。

購入後、車を停められるガレージを作り、室内リフォームして賃貸に出すと聞いていました。

すると

『すごい雨漏りしてます』『結構大変です』という声が返ってきました。

その物件の売主さんは個人の方で売却される前も賃貸で貸していた物件です。

弊社が査定した際も販売中の時も雨漏りの気配はまったくなかったのですが

ただ隣家との間にずれた瓦が見えているという程度でした。

築年数も古い物件だったため、契約不適合責任(家の保証)も免除という形で契約しました。

売主さんも住んでいた物件ではなかったという事もありますが

売主さんの申告も雨漏り無ということでした。

弊社の場合は比較的築年数の経過した古い長屋や戸建の取り扱いが多いため

契約不適合責任をつける取引は少ないです。

※弊社が売主になった場合はもちろんつけます。

気持ちよく取引できたと思っていたらそういう状態だったので

私の責任ではありませんが何か申し訳なく感じました。

古い家の場合はやはり仲介する場合も購入される方も

気を付けないといけないと改めて感じました。

今回の買主さんは初めての賃貸収益用の物件購入だったのですが

最後に『授業料として直しますわ・・』と言っていただきました。

私も本意ではありませんが

仲介物件すべて屋根に上って雨漏りのチェックをするわけにはいきません。

最上階の天井に異変がある場合は気を付けて買主側に告知しますが

今回の物件は全くそんな感じもなかったので少しビックリしました。

家の売買で購入した方と取引後にお話しする機会はほとんどありません。

次々と購入される方以外では。

今回は間違い電話ついでに教えて頂いたのですが

実際はそういう経験をしている方はまだいるのかもしれません。

賃貸収益用の物件の売買仲介は弊社の場合、

年間通じると比較的多い方の不動産会社だと思います。

全ての人に100点満点の物件を仲介することはできませんが

できることはしっかりチェックが必要ですね。

そういえばもうすぐ契約する予定の物件購入者さんは

屋根に上って瓦の確認や畳を上げて床下の点検を行ったうえで購入を決められました。

それはたまたま知り合いの大工さんを内覧時に連れてこられたのでできたことですが

購入者にとってはありがたい援護であり、安心ですね。