土地測量立ち会い
古家付の土地を今月の上旬に1件買取しました。
建物はかなり古く昭和初期のものでしょうか?
いつもの弊社ならばその建物をリノベーションするのですが
その建物は相続登記が終わっていないので解体して
その相続人の方名義で建物滅失登記をすることにしました。
弊社がお客様から直接購入しましたので売主さんにとってはノンリスクの契約書にしています。
よって地積測量図(法務局にある土地の寸法図)がない土地ですが
境界の明示はなしで買い取っています。
これから建物の解体や土地の測量を行うわけですが
建物の解体は一戸建で前道も公道なので特に問題はありません。
しかし土地の測量に関しては何かあるかもしれません。
その売主さんのお祖父さんの代から所有されていた土地なのですが
お父さんの代ではお隣と仲が悪かったらしいのです。
聞くと双方、庭の水撒きの際に水の掛け合いをしていたこともあるそうです。
またお隣が建て替えた時に境界を決めたいとの事だったそうですが
今回の売主さん側がキッパリ断ったそうです。
近々、近隣のご挨拶に伺う予定にしていますが戦々恐々です。
土地の測量の際には今までも色々なことがありました。
不動産仲介会社に勤めていた時のことです。
土地面積が公簿面積と大きく食い違っていた土地がありました。
売却する際には地積更正(本来の土地面積に是正する)登記をした方が
確実に売りやすい土地でした。
相続された方が売主さんだったのですが売却金額(手取額)へのこだわりはありましたが
土地面積の大小にこだわりはない方でした。
近隣の方との立ち合いの時です。
今まで建物が建っていましたので本来は占有状況で大体の境界線はわかりそうです。
しかしそのお隣さんは違いました。
『おたくが勝手に境界を越えて家を建てたんやから引っ込めなアカンわ』ということで
境界と思われるラインから50㎝ほどお隣さんが広くなるような位置を境界と主張されます。
売主さんは少しくらい面積が減っても境界が決まれば売却できるので
そのお隣さんの主張を飲まれました。
私は内心【うわっ・・土地どろぼうや・・】と思いましたが
当然、不動産仲介をしているだけなので何も言いませんでした。
売主さんも相続して取得された土地で住んだこともないので愛着はないようで
境界が決まったことで逆に喜ばれていました。
【なにかが違う・・】とも思いましたがその後、無事売却は完了しました。
土地の測量の立ち合いになると昔からのお付き合い状況によって
良くも悪くも影響します。今、誰が所有しているかは関係なく・・。
この今回、購入させていただいた土地の測量立会でも
何もなければいいのですが・・。