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歯痒い案件

この9月は3連休が2回もありますね。

お客様をご案内することの多い不動産仲介の会社さんなどは

特に忙しい時期です。

しかし気候的には昨年と比べると比較的過ごしやすくなっています。

しかし雨に関しては集中豪雨が年々すごくなっているよう。

弊社のように雨漏りしている物件を多く取り扱っていると

雨がまとまって降ると気が気ではありませんね。

昨年から売却相談を受けている大阪市内の物件があります。

この物件も長屋なのですが土地は大阪市の借地で所有されているのは建物のみです。

このエリアの大阪市の借地では土地の購入を希望すれば払い下げで譲って（売却して）くれます。

しかししかるべき手続き（名義の書き換えなどの）を踏んでの話です。

建物の屋根は昨年の台風時から雨漏りをしているようですが売却を考えているので

最低限の処置しかされていません。

最初のご相談の段階からもう1年ほど経過しようとしているのですが

大阪市との借地の契約名義書き換えの話が一向に前に進まないのです。

この建物の以前の所有者で大阪市との土地賃貸借契約を結んでいる方が曾祖父である方で

今現在売却されようとしている方は曾孫にあたる方。

この方が相続人の一人ではあるのですが他にもかなり多くの相続人が当然いるので

他の相続人の了承が必要になり名義の書き換えができない・・

曾祖父と曾孫

あまりにかけ離れすぎていて相続登記はまず難しい状況。

よって建物の売却含め土地の払い下げも前に進まないといったレアケースとなっています。

この方も雨や台風がある度にご心配になり、

物件から遠方に住まれているにもかかわらず

物件に足を運び、近所に迷惑が掛かっていないか確認に行かれるそうです。

私も大阪市の担当者とも何度も話しましたが少し厳しそうです。

もし相続人として認めてもらえず、

土地の賃貸借契約の名義書き換えができなければ

建物を取り壊し、更地にして土地を大阪市に返すしか方法はありません。

今はいろんな方面の情報を整えてから

大阪市に最終の交渉に行こうとしている状況です。

この案件では他にもレアな事があるのですが

わかりにくいのでこれくらいにしておきます。