相続物件を売る<その⑥ 物件の把握>
今回で相続物件を売るの最終です。
今まで相続される方の色々をかなり見てきました。
以前にご紹介した生々しい状況もかなり見てきましたが
最後に今まであった実話も少しご紹介します。
Aさん
以前、お父様がお住まいだった昔ながらの旧家。
お兄様家族とお父様が一つの土地を分けて
2所帯分の建物があるほどの広い敷地でした。
お兄様が不慮の事故で亡くなられ、
お父様だけお住まいでしたが
その後、施設に入所し空き家になっていました。
するとその空き家周辺に
タバコの吸い殻などが多く散見されて
危ないという事で建物を解体されました。しかし・・
その物件は再建築ができない
土地だったのです。(接道義務を果たしていない為)
😯 😥
その後、お父様もお亡くなりになり、
次男さんが相続されましたが・・
再建築ができない事に加え、解体したことにより
固定資産税が3倍ほどに上がってしまったのです。 😯
固定資産税が年間30万近くかかることになったものを
保有することは苦痛です。※使用していない為
不動産会社に買取や売却を依頼しても売れない・・
買ってくれない・・
最終的には土地の評価額からは
考えられないほどの低い金額で
買い取ってくれる不動産会社があったので事済みましたが
売れない土地として保有される事も考えられたそうです。
Bさん
以前、自転車屋さんをされていたお父様の長屋でした。
お父様が亡くなられた後、家の中には自転車などの荷物が多く
そのまま残されている状態。
長男さんの名義に相続でなりましたが、
遠方にてお住まいの為、たまに確認に来る程度で
かなりの期間放置されていました。
すると外壁が落ちている部分が目立ちはじめ、
見るからに危険な廃墟に。 😯
台風や大雨があるたびに心配が先に立ち、
仕事の合間に確認に行くことも増えてしまい、
売却することを決断されましたが・・
長屋で解体費用も高くつく上、
敷地が狭く建て替え用地にはなりません。
多くの不動産会社に相談されましたが
どこもいい話になりません。
たまたま長屋専門で買い取る会社が引き受けてくれたので
肩の荷が下りたと思われたことと思います。
やはり後々相続する可能性がある物件は
相続人になる可能性がある方が把握しておいた方が無難です。
最低でも売れる家なのか、
いくらぐらいで売れる不動産なのかは
知っておいた方が間違いありません。
もしかすると相続する前に
親御さんの名義のままより早く売却した方が
良いケースもあろうかと思います。
今まで相続物件を売る事に苦労された方を
多く見ているだけにこれから困り果てる方も
多く出てくるのではないかと心配しています。 😕