長屋売却査定の話・・その8『ひとり暮らし』
今年の梅雨は少し長かったですね・・。
すごく降るわけでもないのですがダラダラです。
昨年の地震の時期くらいはすごく暑い中、
汗をダラダラ流して査定に奔走していた記憶があります。
今年は今のところ気候的には楽ですが・・。
しばらくぶりですが又、長屋売却査定のお話になります。
前にも同じエリアの方の査定が続くとか
同じ内容の物件が続くようなお話をしましたが
今回もなぜか連続してしますというお話です。
その物件も弊社によく依頼がある4軒長屋の1軒でした。
親御さんが住んでいたその長屋の室内はかなりきれいに片付けられていました。
査定時の印象もよく、価格を間違えなければすぐに買い手がつきそうな物件でした。
そして査定価格を提示して相談していると
『金額はそれで問題ないのですが・・・』
何か気になることがあるみたいでした。
通常の査定時その場で売却を任されることになると
【物件調査の委任状】買主に説明する重要事項説明書を作成するにあたって役所などで調査をする委任状
【物件状況報告書】現状の建物の雨漏りやシロアリなどの有無や物件内で事件・事故などがなかったの聞き取り
この2点をまず頂くことが通例にしています。
その物件状況報告書の説明をしていた際です。
実は・・・
ひとりで住んでいた父親がこの家で亡くなって近所の人に見つけられるまで3日程かかったのです。
もちろん警察が来て事件性の有無も確認していたそうなのです。
いわゆる孤独死です。
このケースになると買い手さんにはお伝えする告知義務がありますので
物件状況報告書に記載して買い手さんには必ず説明しなくてはなりません。
購入に際して購入するかどうかの判断に重要な事項にあたります。
このことを査定の依頼者はご心配されていたのです。
弊社が直接買取場合にはそんなに気にしないのですが、一般のお客さんになりますと気にする方は気にします。
しかしこの件ではとりあえず先程の金額でいったん頑張りますということで動き出しました。
するとその後、1週間以内にあった4件の査定の内、2件も同じようなケースだったのです。
そのうち1件は弊社で直接買取させていただきました。
よくニュースで見ていた【孤独死】ですが最近の査定では続いて依頼がくるようになりました。
本当にお気の毒なお話ですが
このケースの査定もこれからますます増えるでしょうね。